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淡水原生動物のDNAが従来の遺伝暗号規則を破る

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アーラム研究所の博士研究員ジェイミー・マクゴーワン博士らは、淡水から採取した原生生物のゲノムを対象に、極少量のDNAでも処理できる配列決定パイプラインのテストを行っていました。その過程で、オリゴヒメノフォレア属 sp. PL0344という未知の種に、遺伝暗号に関する予想外の変異を発見しました。

予想外の遺伝的変異の発見

PLOS Genetics に掲載された研究によると、この生物では本来終止コドンとして機能する TAA と TAG がそれぞれリジンとグルタミン酸を指定するよう再割り当てされており、TGA だけが終止コドンとして残っています。また、UGA 終止コドンがコーディング領域の直後に集中していることが報告され、翻訳の過剰継続を防ぐ可能性が示唆されています。

遺伝暗号の柔軟性と意義

ほとんどの生物は TAA、TAG、TGA の三つの終止コドンを共通の規則として使用しますが、本研究は例外的に二つの終止コドンが別のアミノ酸をコードするケースを示しました。マクゴーワン博士は「これらの終止コドンが二つの異なるアミノ酸に結合している例は他に知らない」と述べ、遺伝暗号が想像以上に柔軟であることを指摘しています。

繊毛虫におけるさらなる変異例

追跡調査では、葉咽頭目の繊毛虫でも UAG 終止コドンがロイシンやグルタミンをコードする例が報告され、UAA が依然として主要な終止コドンである一方、UAG がタンパク質コードへと移行していることが確認されています。これらの結果は、未培養の微小真核生物において遺伝暗号が頻繁に変化し得ることを示しています。

研究の背景と資金提供

本研究は 2023 年に PLOS Genetics に掲載され、ダーウィン生命の樹プロジェクトの一環としてウェルカム・トラストから資金提供を受けました。また、UKRI のバイオテクノロジーおよび生物科学研究評議会(BBSRC)の支援も受けています。

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