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皮膚に潜む致死性真菌 カンジダ・アウリスの免疫回避メカニズムを解明

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究チームは、致死性真菌カンジダ・アウリスが皮膚上でどのように生存し、毛包に潜り込むかを明らかにしました。
研究の概要
マウスの皮膚を用いた実験で、C. auris は同系統のCandida albicans と比べて、皮膚の免疫細胞から独特の反応を引き起こし、毛包へ容易に侵入できることが確認されました。
免疫反応の違い
C. albicans はインターロイキン‑17(IL‑17)を増加させ、真菌感染を抑制する方向に働きます。一方、C. auris はインターフェロン‑γ の放出を誘導し、IL‑17 の産生を阻害します。この免疫シフトにより、毛包細胞の更新が遅れ、C. auris が隠れ場所として快適に過ごせる環境が整います。
皮膚定着と危険性
C. auris は健康な人の皮膚にも定着しやすく、免疫が低下した患者では血流感染症を引き起こす恐れがあります。また、保菌者は病院や介護施設などで直接接触や医療機器・環境表面を介して拡散させる可能性があります。
今後の展望
本研究は、C. auris が皮膚に定着した後の除去が困難になるメカニズムを示し、免疫応答を正常化させる新たな治療標的の提示につながります。将来的には、皮膚から C. auris を除去し感染拡大を防止する薬剤やワクチンの開発が期待されています。