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AI活用で誰でもソフトウェアを作れる未来へ – Lovable のビジョン

Lovable の急成長と市場評価
Lovable は、2025 年 11 月に TechCrunch が報じた 2 億ドル($200 million)の年間経常収益(ARR)を達成し、わずか 9 カ月でそれが 3 倍に伸びたと TIME の Ayesha Javed が紹介しています。また、Bloomberg は 2026 年 3 月に 4 億ドル($400 million)に到達したと報じました。同社は 2026 年 8 月に 4 億ドル規模のシリーズ C ラウンドを完了し、評価額は 133 億ドル($13.3 billion)となっています。
問題に近い人がソフトウェアを構築すべき理由
共同創業者兼 CEO の Anton Osika は「私たちはもう雰囲気(vibes)だけでは語れない」と述べ、AI を利用した非エンジニアによるソフトウェア開発がセキュリティリスクになるという批判に反論しました。Lovable の戦略は「課題に最も近い人が解決策を作る」ことであり、マーケティング、財務、人事など専門知識を持つ人々がエンジニア以外でもソフトウェアを構築できるべきだと主張しています。
同社の顧客・ユーザーの 55%が 11 年以上の実務経験を有しており、その知見が従来はエンジニアリング部門に閉じ込められていたと指摘されています。
具体的な導入事例
例として、医療人材派遣会社 Nursa のリーダー Nad は看護師向けトレーニング製品のプロトタイプを Lovable 上で構築し、スケジューリングや認証機能まで実装しました。その結果、同社の経営層は財務・オペレーション領域で 10 以上のアプリケーションを置き換え、チャットツールからワンクリックで接続できるようにしました。
また、北欧地域の 300 店舗を展開するマクドナルドは、Lovable が提供するシステムでフロア上のインシデントやリクエストを管理しています。
エンジニアの役割と変化
Javed の質問に対し、Osika は優秀なエンジニアは以前よりも生産性が高まり、企業にとって価値が増したと答えました。「今やエンジニアはビジネス全体からライバル視される存在」であり、技術背景がなくても課題に近い人は大きな成果を上げられると述べました。
セキュリティと信頼への取り組み
Lovable は AI がソフトウェアの脆弱性検出に人間以上の能力を持つと考え、すべての変更点を自動的にスキャンし無料で脆弱性チェックを行っています。外部ペネトレーションテスト会社からは「トップクラス」と評価されています。
データアクセスの制御にも重点を置き、Salesforce 連携コネクタなどでログインユーザーに応じたデータ閲覧権限を設定可能です。管理者は全アプリと機密データ保持状況を把握でき、エンジニアは独自ツールでコードを編集できます。
さらに、Lloyd’s の保険ポリシーを導入し、AI リスクに対する補償を提供しています。これにより、セキュリティチームは「シャドウ IT」の回避手段としてプラットフォームを評価しています。
競合との差別化ポイント
Cursor や Replit といった急成長中の競合に対し、Osika は「ガードレール」に注目しました。具体的には、アプリとデータの接続方法、管理者の可視化範囲、公開前の脆弱性チェックです。ツールが誰向けに設計されたか—エンジニア専用か、全員向けか—が選択基準になると強調しました。
企業へのアドバイス
Osika は社内ハッカソンの開催を推奨し、従業員が不満や情熱を抱くテーマでツールを作ることが価値創造につながると述べました。初回プロジェクトは野心的過ぎないものから始め、リーダーが維持すべきツールと廃止すべきツールを判断すべきだと助言しています。
欧州 AI に対する誤解
米国側が欧州の AI を「遅い」と見る傾向があることについて、Osika は「ヨーロッパのテックハブは非常に活気がある」と反論しました。Lovable はボストンとニューヨークにオフィスがありますが、エンジニアの大半はストックホルムで勤務しており、北欧の細部へのこだわりが製品名の由来でもあると語っています。
元記事: https://thenextweb.com/news/lovable-anton-osika-dreamforce-way-past-vibes-security