
News Observation Lab for Future
雇用主の保険適用縮小が遠隔医療企業ヒムズの肥満薬事業を押し上げる可能性

背景と市場動向
米国の雇用主が肥満治療薬の保険適用を段階的に廃止する動きが進んでおり、これが遠隔医療サービスを提供するヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルス(以下ヒムズ)の肥満薬事業にプラスの影響を与えると投資家やアナリストは指摘しています。
雇用主の保険適用変更
KFF のデータによれば、雇用主ベースの保険プランは米国で最も普及しており、1億5,000万人以上が加入しています。2025 年時点で約 43% の雇用主が減量目的の医薬品をカバーしており、2026 年も同水準と見込まれています。しかし、ビジネス・グループ・オン・ヘルスの調査によれば、GLP‑1 薬の保険適用を受けている雇用主の 10% が 2027 年にカバーを停止する予定です。
ヒムズの事業と収益見通し
アナリストはヒムズの 2024 年売上高を 28 億 9,000 万ドル、2027 年には 34 億 5,000 万ドルと予測しています。また、同社の収益の約 3 分の 1 が減量事業から生まれており、成長が続いています。CEO のラウル・シャー氏は、米国における GLP‑1 マニアの拡大に伴い、この比率はさらに上昇すると述べています。
パートナーシップと製品戦略
ヒムズはノボ・ノルディスクと提携し、ブランド医薬品の供給を継続しています。ノボの Wegovy やイーライリリーの Foundayo といった減量薬は、現金支払いで月額 149 ドルから提供されています。ヒムズのサブスクリプションモデルは、初月 39 ドル、翌月以降 149 ドルで無制限の臨床相談が利用でき、薬代は別途となります。
株価と競合状況
ヒムズの株価は 2025 年 7 月の 72 ドルから 2024 年 3 月には 32.70 ドルへと 50%以上下落しています。一方、Noom、Ivim Health、Ro などの競合他社も需要拡大を予測しており、Ivim Health は Wegovy 錠剤の需要が 345% 増加したと報告しています。Truist の推計では、ヒムズの減量定期購読者の 70〜80% が毎月更新しています。
今後の展望
製薬企業は、保険適用が縮小する中で既存のサブスクリプション型遠隔医療ユーザーを新たなターゲットとして捉える可能性が高まっています。ヒムズは大規模な継続顧客基盤を活かし、製薬メーカーにとって魅力的な販売チャネルとなり得るでしょう。
元記事: https://finance.yahoo.com/healthcare/articles/analysis-hims-obesity-drug-business-100856754.html