
News Observation Lab for Future
インド中央銀行、ドル流入とインフレ圧力で利上げ期待が高まる

記録的なディアスポラ流入と流動性の急増
インドへのディアスポラからの送金が1,330億米ドルに達し、銀行システムに大量の現金が流入した。その結果、翌日物金利はRBIの政策金利5.25%を下回り、実質的に借入コストが低下した。
インフレ懸念と既存の流動性対策
食品と原油価格の上昇がインフレ懸念を助長する中、RBIはすでに1兆ルピー(約104億米ドル)以上の流動性を吸収する措置を講じている。市場は今後さらなる対策と利上げの可能性を織り込み始めている。
市場とエコノミストの見通し
野村ホールディングス、ドイツ銀行、オーストラリア・ニュージーランド・バンキング・グループのエコノミストは、来週RBIが2023年以来初めて利上げを行うと予測している。また、ICICIセキュリティーズのエコノミストは、年間で4回の利上げが織り込まれていると指摘している。
流動性吸収の具体的手段
シティグループの分析によれば、RBIは短期為替スワップや最大1兆ルピー規模の債券売却などを通じて、翌日物金利をレポ金利へ段階的に誘導する計画だ。必要に応じて手元準備率の引き上げも検討されている。
債券市場と外貨準備の影響
流動性の急増に伴い、10年物国債利回りは約20ベーシスポイント上昇し、2年ぶりの高水準に達した。外貨準備は約8,000億米ドルに上り、世界第4位の規模となっている。
まとめ
大量のドル流入がインドの金融システムに余剰流動性をもたらす一方で、インフレ圧力と為替リスクが高まっている。RBIは流動性吸収策と利上げの両面で政策対応を模索しており、市場はその動向を注視している。