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リンディアン、カザフスタンの重希土類資源確保で新たな供給基盤を構築

Quarry scene with conveyor belt and large sand piles under a blue sky.

概要

リンディアン・リソーシズは、カザフスタンにあるアクタウ備蓄から重希土類鉱物の大量取得権を獲得し、同社が所有するサミット・アトム・レアアース社(SARECO)のハイドロメタルルジー処理施設への原料供給を確保する戦略的取引を実施しました。

取得内容と規模

このオプションにより、リンディアンは過去に採掘された13,389トンの重希土類鉱物(ディスプロシウム、テルビウム、イッテルビウム)を取得できる権利を得ました。そのうち7,549トンはすでに輸送可能な状態で、残り5,840トンは乾燥中です。また、今後12か月間で追加で15,000〜20,000トンの未抽出混合鉱石(TMO)を取得できる独占的な道筋も設定されています。

背景と意義

SARECOは当初、カザフスタンのウラン副産物から希土類元素を回収する目的で、カザトムプロムと住友コーポレーションの合弁事業として設立され、2012年にステップノゴルスク工場を稼働させました。しかし、供給制約と戦略転換によりパートナーシップは解消され、施設はRA‑Group LLPに譲渡されました。

リンディアンは2026年3月にRA‑Groupと合弁枠組みを締結し、当初51%の持分取得を計画していましたが、デューデリジェンスの結果、2026年8月に完全子会社化へと方針転換。RA‑Groupは最大で米ドル2,200万(豪ドル3,072万)相当の株式を受け取り、うち米ドル1,500万(豪ドル2,094万)は普通株式、米ドル700万(豪ドル977万)は成果連動型権利となります。

事業への影響

今回の取引により、リンディアンは重希土類(特にディスプロシウム、テルビウム、イッテルビウム)を製品ラインに組み込むことが可能になり、ネオジム・プラセオジム中心の軽希土類プロジェクト(マラウイのカンガンクンデ)との差別化が図れます。これにより、中国以外で供給が逼迫しているディスプロシウム・テルビウム市場への参入が期待され、価格プレミアムを享受できる可能性があります。

また、アクタウ備蓄はかつてSARECOの主要原料として使用されていたため、冶金工程や物流インフラは既に整備済みです。アクタウ―ステップノゴルスク間の鉄道輸送路も活用でき、カンガンクンデからの濃縮物供給と並行して柔軟に処理を開始できる点が大きなメリットです。

現在、リンディアンは備蓄された鉱石の組成確認と冶金試験を進めており、数カ月以内に初期結果が得られる見込みです。正式な鉱山資源評価は未確定ですが、歴史的に裏付けられた供給基盤が評価の根拠となっています。

総括

リンディアンは、カザフスタンでの重希土類供給確保とSARECOプラントの完全取得という二本柱の戦略で、短期的な高付加価値の重希土類ストリームと長期的な軽希土類生産を両立させる体制を整えました。この動きは、同社がアフリカと中央アジアという二つの地域で多角的に事業を展開する姿勢を示すものです。

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